俺の返事を聞いたカシワギは意外な反応だった。
『ふーん』
何故かあっさりとしたリアクション。
…………なんか予想外だな。
断ってもしつこく言ってくると思ったのに。
『じゃぁ……俺はもう……』
用件が済んで立ち去ろうとした時、再びカシワギが俺を呼び止めた。
『俺の仲間にならないなら、お前が持ってる情報全部ここで話せ』
『は……?』
情報を全部?意味が分からない。
俺が黙っているとカシワギは表情を一変させた。
『てめぇの知ってるこの世界の事を全部話せって言ってんだよ』
鋭い目付きが突き刺さる。
『………嫌だ。なんで話さなきゃいけないの?』
『あ?いいから話せよ』
『話さない』
するとカシワギはゆっくり近付いてきて、俺の胸元を掴んだ。
『てめぇ………』
殴られると思った瞬間、それを制止させる声が響いた。
『ちょっと、喧嘩なんかしてどうしたの?』
カシワギの手がピタリと止まり、俺は聞き覚えのあるその声に目線をずらした。そこに居たのは………
『メグミ……』
俺よりも先にカシワギがメグの名前を口にした。
『あんたら道のど真ん中で何してる訳?
少しは通行人の迷惑も考えなさいよ』
メグの空気が読めない説教が始まった。
何にせよ助かった………。それにメグの家に向かう手間が省けたし。



