「近未来少年少女」





『リーダーは今、カシワギの事どう思ってんの?』


『難しいな…………。まぁ、あいつは俺の事嫌いだろうから簡単に言えば俺達は水と油だよ。もう分かり合うのは無理だと思う』


『…………』


リーダーは切ない顔でそう言ったけど、カシワギはリーダーの事嫌いじゃないと思う。

だってカシワギは俺にこう言った。


“俺があいつを嫌いなんじゃなくて、
あいつが俺の事嫌いなんだよ”


‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐なんだろ、この感じ。
お互い嫌いじゃないのに相手の事を勘違いしてる。

俺は2人を犬猿の仲だって思ってたけど、リーダーはカシワギとの関係を水と油だって言った。


犬猿の仲と水と油。

犬と猿のように会えばキャンキャン吠え合う関係じゃなくて、もう2度と交わる事のない関係。

表現の仕方でここまで言葉の重みが違うんだな。


『この話しはもうやめよう。俺とあいつはもう何の関係もないから』

リーダーはそう言って、これ以上なにも語らなかった。


リーダーの口からカシワギの事を聞けたのは嬉しいけど、なんだかモヤモヤする。

でもこれ以上俺が気にしてもどうしようもないし、
煮え切らない気持ちのまま、この話しは終わった。