「近未来少年少女」





『リーダーはいつも1人で何かを調べてたよ。
俺達にバレないように』

ゲンタはとっくに気付いていた。


確かにそうだよな。俺でさえ初めて会った時から
リーダーは何か隠し事があるって分かったし。

長い時間、共に過ごしてきたゲンタがリーダーの
変化に気付かない訳がない。


『1人で街を回って、寝不足なのに俺らの前では平気なフリしてさ………。何を調べてんのか分かんないけど、そんなリーダーを見てんのが本当は嫌だったんだ』


『嫌だったって………そんな……』


『嫌っていうのはリーダーの事じゃなくて、
自分の事』


………………自分の事?
ゲンタは真っ直ぐ俺の目を見つめていた。


『だってそんな風に無理させてんの俺達じゃん?』

『………そんな事は……』


『リーダーは優しいから言えない分、俺達に気を使うだろ。俺達が居なかったら……リーダーはもっと自由に動けると思うんだよね』


ゲンタは……………
ゲンタは嫌味で言ってるんじゃなくて、

隠し事をされた悔しさで言ってるんじゃなくて、

全部リーダーの事を想って言っていた。


言ってもらえない悲しさじゃなくて、言えない悲しさをゲンタはもうずっと前から知っていた。

リーダーが苦しんでる事、
それを隠して自分達の前では平気なフリをしてる事

ゲンタは痛いほど分かっていた。

だからこそ……………


リーダーの側から離れる選択をしたんだ。