『仲間ってもっと信頼し合える関係だろ?
お前らも少しは考えた方がいいぜ』
そう言うとゲンタは外に出て行った。
“考えた方がいい”
それは自分のようにダイキ組を抜ける事を考えた方がいいという意味で、ノリ、ユキ、アンナ、シオリに向けて言った言葉だ。
俺はリーダーの顔を見れなかった。
ゲンタが出て行った後、みんなが何も言わないのは心の奥底でゲンタと同じ気持ちを持っていたからだと思う。
でも、でも………………
『っ………!!』
俺は勢いよく外に飛び出してゲンタを追った。
こんなのは絶対おかしい。
確かに嘘をつかれた事に腹をたてるのは分かる。
特に信頼し合っていた関係なら尚更だ。
ゲンタとリーダーはすごく仲が良くて、
2人はいつも笑ってた。
そんな2人をこんな形で終わりにしたくない。
リーダーが隠し事をしてるのは自分の為じゃなく、みんなの為。もしそのせいでダイキ組がバラバラになってしまうなら………
俺は全てを打ち明ける。
今までのリーダーの努力を踏みにじる事になっても、俺は絶対こんなの嫌だ。



