そんなゲンタが言った言葉は思いもよらない事だった。
『だって、つまんねーじゃん?』
『………つまらない?』
ため息をつきながら言うゲンタにすこし違和感を感じた。
違う、ゲンタはこんな事言う奴じゃない。
それにゲンタはいつだってダイキ組に居るのが楽しそうだった。1番リーダーに慕っていたし、こんな理由で抜けるなんて絶対におかしい。
『ガンタ、ちゃんとした理由があるんだろ?
抜けたいなら訳を話せよ』
ずっと無言だったリーダーがやっと口を開いた。
多分、ゲンタに違和感を感じているのはリーダーも一緒だ。
『………もう嫌なんだよ』
ゲンタがポツリと呟く。
『仲間なのに隠し事されてて、みんな分かってるのに見てみないフリして………。聞きたいのにそれを口に出せない空気がもう嫌なんだよ』
みんなゲンタの発言に耳を傾けていた。
そしてリーダーの悲痛な顔が俺の瞳に映る。
『………俺達には言えないんだろ?リーダー。
隠し事されたまま一緒に居ても何も楽しくねーんだよ』
【隠し事】
それはリーダーがこの世界を壊したいと思ってる事
だけど、ここに居る事を望んでるみんなには言えない。………言っちゃいけない。
リーダーのもどかしい気持ちが俺の胸を突き刺した



