「近未来少年少女」





『あ……いや、ここ初めて来たから……』

俺は急いで駆け寄って言い訳をした。


『へぇ、あいつここら辺には滅多に来ないからな』

カシワギはそう言うと再び歩きはじめた。


あいつ…………?リーダーの事か。


『まぁ、ユウキ君はダイキの許可がないと
好きな場所にも行けないからなぁ』

『…………』


カシワギがわざと俺をからかう。

俺は少しむきになって、足早にカシワギを追い越した。


別に俺はリーダーの言いなりとかそんなんじゃない

リーダーはこの世界にいる時間が長いし、色々知ってるから俺達を危険な目に合わせないようにしてくれてるだけで………………。

つーかそんな事より、


『カシワギはリーダーの事、何でも知ってる感じで言うけど………2人はどうゆう関係……?』


素朴な疑問。だってリーダーとカシワギは会えば睨み合って誰も踏み込めない、そんな空気を作るから


『あ?俺とあいつ?
うーん…………どんな関係に見える?』

だからそれが分かんないから聞いてんじゃん。


『…………け、犬猿の仲みたいな……』

俺が曖昧に答えるとカシワギは涼しい顔で言った。


『じゃ、それでいーんじゃねーの?』

『え、え?』

全然答えになってないけど……………
するとカシワギは再び九番街に向けて足を速める。


『まぁ、俺が1つ言える事は……』

『?』


『俺があいつを嫌いなんじゃなくて、
あいつが俺の事嫌いなんだよ』


それ以上カシワギは何も言わなかった。

カシワギの意味深な言葉の裏には何かあるような気がして………また1つ俺の中で謎が出来てしまった