気づいてくれたことを喜ぶべきか、めんどくさいと呆れるべきか。
「……別に、気にしてないけんいいもん」
これは、本当。
誰かが悪意を持ってやったことだとしても、本当にどうだっていい。
ただ体操着もまた買ってもらって、ペンケースもまた買ってもらうことになるから叔父さんたちには悪い……とは思ってる。
「他になくなったものは?」
「体操着だけやけど……。でも本当にどうでもいいっちゃん」
いじめられてるとは、思わない。
イタズラなら殴ってやりたいけど。
「どうでもいいって……」
レイが頭を抱える。
「レイが気にすることやないよ」
「気にするし!!アホ!!」
あ、あほってなん!?



