涙があふれるその前に、君と空をゆびさして。



「真理、邪魔せんで。今は俺が咲夜と話しよるんやけん」


「サクちゃんは圭都のもんやなか!」


「なんやとー!」



取り合いになっとるし……!



「おはよう。……朝からケンカ?」



半笑いで教室に入って来たのは今日も爽やかでかっこいいレイ。



「いや…ケンカっていうか……」



私の取り合い?

なんて言わんけど。


……なんやかんや、私の周りは前より少し、騒がしいかもしれない。








「咲夜、一緒に食べよう」



昼休みになって一人で美紀さんの作った美味しそうなお弁当を広げた私の前の席に圭都が腰かける。


いつもならここに真理ちゃんが来てレイが隣にいて、必然的に4人で食べてるって感じ。


でも今日はレイと真理ちゃんは二人で仲良く学食に行ってしまった。