でも変わりに……
「サクちゃん見て見てーっ!」
恋の、ライバルは出来た。
ライバルと言っても彼女の真理ちゃんとただの幼馴染じゃ、もう勝敗はついとるってゆーか……
「真理の変わったとこ気づかん!?」
真理ちゃんが元気よく私の目の前でクルリと華麗に一回転して見せた。
……え?変わったとこ?
なんだろう?
「……ごめん。よくわからん」
「えーっ!?前髪短くしたとよ?可愛かろーっ!?」
……私は真理ちゃんの彼氏か。
「真理ちゃんはどんな髪型しても可愛いよ」
「せやろ!知っとる!」
……こういうところは、たまに傷だけど。



