「ぎゃああああああああああああああ!!!!!!」

俺、高橋宏樹(ヒロキ)は情けない叫び声を上げながら目を覚ました。

恐ろしい夢を見た……

化け物に追いかけられた夢。

俺は親友である渡邉陽介(ヨウスケ)と一緒に逃げていた。
陽介と俺はバスケ部に所属していて、足の速さと体力には自信がある。
初めのうちは余裕で逃げているのだが、なぜか体力の消耗が激しく、息を大きく吐きながら一生懸命走る。