「あっ…」 俺のことを忘れられなくしてやる。 俺しか見えなくしてやる。 あの人のかわいい声が俺の欲望を強くする。 あの人の潤んだ目から涙が落ちた。 「高‥橋…くん…」 「名前で‥呼んで…」 「タケ‥ル…」 あの人の眼差し あの人の声 あの人の温もり あの人の世界 全てが俺のもの。 あの人の全てが 俺のものになったように思えた。