ホンキの恋 【ヒミツの恋続編】

胸の中で小さく暴れる真由美を無視して裕美ちゃんは笑った。




『すごい効果はあると思いますよ？
どう見ても渉先輩の方が真由美にベタ惚れだってわかるでしょうし…

第一渉先輩には顔も叶わないでしょ？』




視線の先にいたのは…昨日図書室にきてた男…と、その友達。




友達に肩を叩かれてる所を見ると、慰められてるんだろうな…。
まだ諦めてなかったか。





「顔なんてわからないよ。真由美の好みのタイプなんて聞いたことないし…」





俺よりタイプの男がいつできるかなんてわからないしね。




するとクスクスと笑いながら、裕美ちゃんは俺を挑発的な目で見てきた。





『…でも、あんまり度が過ぎると嫌われますよ？…ね？真由美。』





『もうっ！二人ともさっきから何の話してるの？
ちゃんと説明してよっ！』



苦しそうに俺の胸から顔をあげて言う真由美の顔を覗き込んで聞いた。