ホンキの恋 【ヒミツの恋続編】

「そう見えるようにしてるんだから、コレでいいんだよ。ね？」





引き寄せて頭に軽く口付ける。





『わ、渉っ！！』





真由美だけじゃなくて友達の裕美ちゃんまで真っ赤になって。




『〜〜！そ…そういう事は二人きりの時にしてくださいっ！
何でまた急にこんなベタベタ…』





そう言う裕美ちゃんに笑いながら答えた。





『真由美が不安がらない為のスキンシップだよ。
あとは…虫よけかな？』





『…は？』





最初は訳がわからないといった顔の裕美ちゃんだったけど、ニヤリと笑って俺を見た。





『ふーん…。渉先輩ってかなり心配性だったんだ？
…確かに虫よけにはなりそうですね。』





そう言って、チラッとある方向を見た。





その先を見て、頷く俺。





「コレで諦めてくれるかなって。…どう思う？」





真由美も俺たちの視線の先を見ようとするからそれを阻止する為に、頭を胸の中に押し付ける。