『そんな事ないわ!ただ…』





「ただ…何?」





オウム返しで聞く俺に真由美は言葉をつまらせた。











『ごめん…なんでもないから。』





そう言って返却本を持ちカウンターを出る真由美を。



図書室に置いてあるテーブルの上に押し倒した。








『どうして…思ってる事言ってくれないの?なんで…?』





『渉っ…痛いよ…』





「答えてくれるまで離さない。
真由美は…俺とキスしたくなかった…?

俺の側にいたくなくなった…?」