ホンキの恋 【ヒミツの恋続編】

体育の授業は外で高跳びだった。




女子は少し離れた所でハードル走。




一番前に並んで体育教師の話を聞いてるまどか。




まどか他のヤツと比べてもわかるくらい小っちぇーからな…




ハードルなんて飛び越えられるんかな?




ボーッと見てた俺の横で小林が声をかけて来た。





『高橋見てるの?』





「…別に?」





なんてホントはすげー心配なんだよな。





ハードルに突っかかって転ぶんじゃねーかって、気が気じゃない。





『いつも何もないとこでコケたりしてるよね。でも本人あまり気にしてない様で、コケても笑ってて見てて楽しくなるんだ。』





見てて楽しい?





「俺は危なかっしくて、とても楽しんでなんて見てらんねーよっ!」





いつか





大ケガするんじゃないかって心配で…





だから楽しんでなんて見てられない。





つい声を荒げてしまった俺に小林はごめん…と言った。