ホンキの恋 【ヒミツの恋続編】

俺自身、こんなに重いなんて思わなかったくらいだし。





『私だって………よ。』





胸の中で呟いた真由美の言葉が聞き取れなかった。





「何て言ったの?」





顔を近づけて尋ねるけれど。





『…何でもないわ。』





そう言って困ったように笑うから、それ以上何も聞けなくなる。





『残りの本、片付けてくるね。』





そっと俺から離れる真由美がそのまま俺から離れていくんじゃないかってひどく不安になった。