原因を作っちゃったのは自分だと少し落ち込んだ様子で話す真由美は、その時の事を思い出していたんだろう。





『大丈夫かしら…中川君…誤解が解けているといいんだけど……きゃっ…!?』




「どうしてまどかちゃんの心配じゃなくて、彼の方を心配しているの?…まさか気になってる人だった?」




友達ではなくてその彼の心配をするのがおもしろくなくて、真由美の手首を掴んで本棚へと押し付けて体をくっつけた。





『そんなんじゃないわ。ただ、彼が私と似てるなと思ったから…んんっ…』





口を重ねて真由美の言葉を遮った。





最初はビックリした顔で抵抗しかけてたけれど、すぐに甘い吐息を漏らし始めた。