『祐介〜!おはよう!!』
次の日、いつものように俺を見つけて駆け寄るまどかの姿。
『はよっす。…ブレザー巻いたんだな。』
まどかの腰には制服の上着が巻かれていた。
『うん。昨日家に帰って、何かインナー無いか探したんだけど、無くって…。そろそろ上着来てたら暑いし調度いいかなって。』
「転んでも見えないだろうけどいいの?丈気にしてたろ?」
後ろ姿を見ると膝下まで隠れてて、まどかの言う、半端な丈なんじゃね?
『前から見ればスカートは短いからいいの!』
「何だソレ。よくわかんねー。」
笑う俺につられてまどかも楽しそうに笑ってくれた。
「俺昨日たくさん転びかけた。まどかの気持ちちょっとわかったかも。」
『え!?何で!?どうして転びかけたの??』
「それは…教えらんねーよ!」
ぷうっと膨れた顔を見せる。
そんな顔もすげー可愛い。
ホントに大切な存在だから。
いつまでも俺の側でそうして笑ったり、たまには怒ったり。
色々な表情をずっと見せていてくれよ?
end