ホンキの恋 【ヒミツの恋続編】

けれど…俺の事怖がってるのは態度からして明らかだった。




俺の側には近寄らない。




決して笑いかけてなんてくれない。




突っ伏した席からまどかの笑い声を聞いてるだけの俺。




「いつか話すきっかけになればいいって冷え◯タ持ち歩いて……気味悪いよな?」




自嘲気味に言うとまどかは勢いよく顔をあげた。




ぐしゃぐしゃの泣き顔なのに、愛しくて…。
俺…重症かもな…。




『気味悪くなんて思わなっ…い!』




首をフルフルと横に振ってまた俺の胸に顔をうずめる。




『単純かも…しれないけど…ひっく…祐介が…っく…冷え◯タ渡してくれてから…気になっちゃたんだもんっ!』




「…うん…。」




そうかなって思った。
微かな期待を持ったんだ。



次の日から俺に挨拶してくれるようになったから…




ずっと見たかったまどかの笑顔が俺に向けられていたから…