イライラしながら席に戻りふんぞり返って椅子に座る。




『中川…なんか機嫌悪い?』




小林が様子を窺うように声をかけてくれてるのに、答える事も出来ないくらい、どんどん怒りが湧いてくる。




『さっき高橋が中川の後追って教室出て行ったけど、ケンカでも…』




「なんでもねーよっ!」




つい大声を出してしまって教室が静まりかえる。




「…わりぃ。」




小林は悪くねーのに八つ当たりしちまった。




そんな時まどかが教室に戻ってくる。




一斉にまどかを見るクラスメート。




教室に入って、気まずそうに俺を見てきたまどかと視線がぶつかる。




まだ苛つきがおさまらないのと、クラス中が注目しているのがイヤで…




俺はまどかから視線を外して机に突っ伏した。