『裕美が高校を卒業するまで清い交際でいれるなら、認めましょう。

主人はそう言ってるの。』




ニコリと微笑む奥さんに、そして渋い顔をした部長に大きな声で





「は、はい!!認めてもらえるなら約束します!!」





そう返事をして、もう一度深く頭を下げた。






『お父さん!それにおかあさんも…ありがとうございます。』







裕美の嬉しそうな声が頭を下げた俺の耳にいつまでも響いて残っていた。