それは裕美も同じだった様で、目にジワリ涙を溜めてお母さん…と呟く。




部長が裕美を見つめて、そして俺を見据えた。


自然と背筋が伸びる。






『谷口君、娘はまだ高校生だ。
この先君が望むような交際はまだまだ許せそうにないが、……それでもいいのか?いいと言うなら、認めなくはない。』






「はい?」






交際は許せない、

それでもいいかなら認めるって………



それって結局はどっちなんだよっ!?





頭の中が完全にこんがらがってる俺に奥さんが見兼ねたのか、部長の言葉の意味を教えてくれた。