ホンキの恋 【ヒミツの恋続編】

俺がそんな余韻に浸っている時に、




『あら裕美ちゃん久し振り!私の事覚えてるかしら!?』





隣に座っていた松嶋がやたらと高い声で裕美に声をかけた。






『………さあ?どこでお会いしましたっけ?』





不機嫌な顔で答える裕美の視線は、俺と松嶋の座るソファをじっと見ていた。





??





視線の先を目で追って見る。






そして慌てて立ち上がった。




なんでか松嶋の手が俺の足の上に置かれていた。




俺が裕美と照れ笑いしあってた時か?

それとも余韻に浸ってた時か?




全然気づかなかったけど、裕美の不機嫌な理由はこれだよな!?





『谷口さんどうかした?』




奥さんに声をかけられて、ハッとする。





「い、いえ別に!」





そして人が一人座れるくらい間を空けて座り直した。