ホンキの恋 【ヒミツの恋続編】

リビングへ通されてソファへと座らされる。





『いらっしゃい。谷口さんお久しぶりね。』




にっこりと笑う奥さんの後ろからひょこっと顔を覗かせる愛しい俺の彼女。





『いらっしゃい。』





照れ臭そうに笑う裕美に俺もつい同じような照れ臭い気持ちになった。





裕美が泊まりに来てから、電話やメールは毎日していたけれど、



こうして顔を合わせるのはあれ以来だもんな。





裕美といると、俺まで高校生になった気分だ。




働き始めてからもそれなりに彼女もいたし、体の関係だってもちろんあった。


その時はこんな気持ちになんてならなかったのに。




顔を合わせるのが照れ臭いなんてさ?




忘れてた純粋な気持ちが蘇るんだ。




これってすごい事だよな。