そうして迎えた金曜の夕方。




『谷口くん。来週プレゼン頼んだぞ!』




社内コンペに申し込んでいた俺の元に、部長からの嬉しい報せ。





「ありがとうございますっ!!」






『よく出来てると思う。きっと通るだろう。
だが油断するなよ?』





部長の励ましを胸に留めてもう少し見直していこうと思っていた。





『谷口くんどうだ、前祝いにうちに飯でも食べに来ないか?』





「!!」





コンペよりも大事なイベントが舞い降りた。





「はい!……その時に部長にお話したい事もあります。」