トイレから出てきた裕美は不機嫌な顔で俺を見もしないでリビングへと向かう。




「裕美、その…悪かったな。」





『もうやだ。恥ずかしい。』





ソファに顔を埋めて恥ずかしがる裕美の後ろに座って抱き上げて、膝の上に座らせる。





『体は、平気か?どこか痛くない?』





尋ねる俺に赤くなりながら、ボソボソと話す。





『ちょっと痛い。でも…思ったより平気みたい。』




そっとお腹に手を当てて、裕美の肩に顔を埋めた。





『和弘?』





「辛くなさそうで安心した。」






『ありがとう。私今すごく幸せ。
初めてが和弘で良かった。』






そう言って俺の手に手を重ねてくれた。





初めてだけじゃないさ。
裕美の最後の男は俺なんだからな?




俺の最後の女になってくれるよな?