ホンキの恋 【ヒミツの恋続編】

よっぽど苦しかったのか涙目で俺をかるく睨み付ける裕美を見て、慌てて体を起こした。





「悪い。久しぶりにあったからつい…」





そうして手を差し出して、床に倒れ込んでた裕美を立ち上がらせた。





『ビックリしたじゃない。』





顔を赤らめて話す裕美につられて俺もつい赤くなった。




がっつきすぎだよな。マジ恥ずかしい。





「や、ビックリしたのは俺もだって!
まさか来てるとは思わなかったから。」




頭をかきながら言うと





『ガサ入れするかもっていったでしょ?』




意地悪そうに笑う裕美に、思わず呆れ笑いした。




「全然来てくれなかったじゃねーかよ。

部屋に電気ついててまさかと思ってインターフォン押しても出てくれねーし。」



履きっぱなしだった靴を脱いで玄関に戻しながら、どうして今まで来てくれなかったのか探りをいれた。