ホンキの恋 【ヒミツの恋続編】

「!?」





ドアを開けた瞬間、フワっと何か美味しそうな匂いがした。





玄関の隅に控え目におかれた小さな女性ものの靴。





そして





『おかえりなさい。』





玄関とリビングを繋ぐドアから、体を隠すようにひょこっと顔だけ覗かせる裕美の姿。





待ち焦がれた

愛しい人の姿と、“おかえり”の言葉。








「た…だいま…」