「いや、寧ろ助かったかも…」




このままいたら確実に押し倒すだろうし…


そういうの察して部長も電話してきた訳じゃねーよな?父親の勘とか…鋭そうだし…

だとしたら怖えーよ…





『助かるって…何が?』





小首を傾げる裕美を見てしまったと思いつつ、冷静に返事を返す。





「いや、うち食うもん何も無かったなと思って。

出前ってのも味気ねーしな?」




『そっか…
ご飯…ね…』




ちょっと考え込んでそれでも疑いも持たれなかったことに、ほっとした…