俺が一歩前に進んだのと、同時に裕美のスカートの中で携帯が鳴った。





『…家からだ…出てもいい?』




「お、おう!席外しとく!」





あ、危なかった…

電話が鳴らなかったら確実に押し倒してた…





台所のヤカンに手を延ばしてお湯を沸かし始める。



そしてそのまま換気扇の下で、煙草に火をつけて吸い始めた。






とにかく落ち着け…




裕美の初めてはちゃんと計画通りにしてやるんだろ?



こんなむさい俺の部屋で済ますには可哀想だろ?





煙草の煙も深呼吸交じりで吸い込んだせいか、頭がクラクラとした。