ホンキの恋 【ヒミツの恋続編】

他の客に注目されてて居心地が悪くなった俺たちも、そそくさとお店を後にした。





「なあ、いつも俺待ってる時ああいうのに声かけられてた?」





もう少し場所考えておけば良かったと、初めて後悔した。





『今までは、平気だったんだけど…』




そう言って制服に目をやる裕美。





『うちの学校の制服って結構有名なんだよね…』





確かに、可愛いとは思うけど、どこにでもあるようなチェックのスカートに紺色のブレザーだろ?





首を傾げる俺に裕美はネクタイを指差す。




『カレカノでね?ネクタイ交換してたら、フリーじゃないって印なんだよ?
ほら、これ見て?』




見せられたのは携帯の画面。

裕美と他に2人の女の子が写った写メを見せられる。




『二人とも私とネクタイの色違うでしょ?

彼氏と交換してるからなんだよね。』





「確かに裕美のネクタイよりちょっと濃い色だな。」




『他の学校の生徒の間でも知られてるみたいなんだ。
さっきの男の子達にも、ネクタイ見て彼氏いないんでしょ?って…』