裕美はきっと家で俺と会うときは、何事も無かったようにうまく接してきそうだけど。



俺はそうもいかないと思うんだ。




隠れてこそこそ付き合っているという罪悪感で、絶対まともに部長のお酌できそうに無いもんなあ・・・




早いところ、部長には裕美との交際のこと言って、認めてもらわないといけない。




「すみません。今日は先約が…。本当すみません!」





誘いを断った事と、隠れて付き合ってること、両方に対して深く頭を下げた。




『そんな気にしないでくれ。』




「あの…また誘ってください。」



そう言って部長の元を離れて、会社を出た。








次に誘われて、家に行ったときは…



ちゃんと部長に交際宣言しよう。