『ほんとはね、ちょっと大変だったの…。

着替えに帰るのも、洋服選ぶのも…

けど…前は和弘、制服で会いに来たら嫌がったでしょ?だから…』





あれ?そうだったっけ?
…ああ、あの時は年の差をまじまじと見せつけられるようで嫌だったんだ…





『今度からは学校で和弘が仕事終わるまで時間潰して、そのまま会いにくるね!
でも、和弘捕まらないかな?援交と思われるかもよ?』





「アホ!おれはそこまでオヤジじゃねーぞっ!」





『あはは!そうだよね!和弘はまだ20代だもんね!』





全く、突拍子もないこと言いやがる…



いきなり何言い出すかわからない当たり、今時の若者なのかもな…



なんて、年寄りみたいな発言、俺やっぱりオヤジ化してきてる?




帰り道、腕を組んでキャッキャはしゃぐ裕美を可愛いと思いながら、ちょっとだけ年の差を感じて家まで見送った。