『うんっ!!』




そして俺の腕に腕を絡ませて見上げるその顔は。




花が咲いたような満面の可愛らしい笑顔。





『ふふっ歩きやすいし、くっついてられるし…。
もっと早くに気づけばよかった!』




スキップしそうなくらい軽い足取りで進む姿にやっぱり年下だなと実感。



うん。下手に大人っぽい格好されるより、こうして等身大の裕美を見れるほうがいい。





「裕美、無理して俺に合わせようとしなくていいよ。」




『…何で?』





「だって、これからどんどん黙ってても大人になっていくんだし、焦る必要ねーだろ?」





それに、裕美が高校生だとわかってても好きだって気持ち止められなかったんだしな…





『これから会うときは、無理して着替えないで、制服のままでもいいんだよ。』




制服に興味があるわけじゃないからなとも付け加える。