小さい体でも器用にハードルを飛び越え走るまどか。



集中してる時は転んだりしないのな…。




ホッとしつつもグラウンド1周走り終えた。




「悪かったな巻き込んで。」




止めようとしてくれてた小林も一緒に走らされて俺の隣で軽く息を切らしていた。




『これくれいで済んだんだから気にしないでいいよ。…あ…』




小林の視線の先を振り返って見てみると、そこにはまどかの事を離してた奴らの姿。




『さっきは…悪かったな。彼氏なら怒って当然だよな。見られたくないならスパッツなり履かせといて。…やっぱどうしても視線いっちゃうからさ…』




バツが悪そうに謝ってくる。




『中川、何か言ってやれよ。』




小林に言われて黙ってた俺は口を開いた。




「…もう見んなよ。まどかにも気を付けるよう言っとくから。」




チラリとまどかを見る。




無邪気そうな顔で小田切達と笑ってた。