何がともあれ朝稽古はきっちりこなす。
つい先日まで義務教育のため中学校に通っており、朝稽古は貴重な時間であった。
今は卒業し、学校には通っていないが、稽古に対する心意気は変わらない。
私「ふっ、今日もいい汗かいた。」
いつものようにつぶやいて顔を洗う。
ふと、壁に掛かったカレンダーを見て自分の誕生日で有ることに気がついた。
だから父上に呼ばれたのか……?
そんなはすばないと梅は一人笑った。
誕生日を祝われたことなど一度もないし、私から礼を言ったこともない。
やはり何かあるはず。
私は疑念を持ちつつ、父上の部屋にむかった。