「優…奈子は?」
「落ち着いた。おばさんと家に帰ったよ。また明日面会来るって。」

奈子も今日はそれどころではないだろう。
「…風邪、またぶり返すぞ。」

優がそう言ってタオルで顔を拭いてくれた。

肩からはバスタオルがかけられている。
髪は乾いていた。