そして涼介の口から出てきたのは意外な言葉。



「ハッ…ハンバーグ///!!」




―――子供か。



「わかった材料は?」


「なし!」


「……。」


「い…いや……たまには作ってみようかな~何て思って……」


「作れたの?」



そう言うと黙る涼介。



「わかった。じゃあこれから買いにいくから、涼介は先に家に戻ってなよ。」



そしてドアノブに手を伸ばした瞬間……





――――グイッ…





驚いて後ろを振り向くと、下を向きながら自分の右手で私の左手を掴んでいる涼介の姿が…



「え///ちょ…ちょっと/////」


「ま…待てよ//」



は…はぁ?!



「な…何で?!」


「よ…夜独りじゃアブねーだろ//…ばーか///」


「し…心配ありがとうございます…」


「だから俺も一緒についてってやる!!」


「え?!」


「行くぞ」



と、私の手を引っ張りながら言う涼介。


サッカー部なため、足が速い。


涼介はいつだって強引なんだ。


涼介がサッカー部に入った時だって、いきなり私の手を掴んでサッカー部に連れていって、私を勝手にマネージャーにさせた。


理由を聞いたら、

『俺サッカー上手いから見とけ。』

だった。


ホントなに考えてるかわかんない。



そんなこと考えてるうちにスーパーに着いた。



「で、何がいるんだ?」


「え…お肉と…たまねぎと……」


「じゃあこっちだな。行くぞ。」



「え?!ちょ…ちょっと!!」