今宵、満月昇る頃。






『ぐっ………ぅ…!!!』




気を失っているといえど、

誰でも拳銃で撃たれるとどんなに

起きたくなくとも目覚めてしまう。





────────そして少女は重い瞼を

ゆっくり開く。











その少女の瞳は、右目は漆黒の黒、

もう一方の左目は、鋭く光る獣目……
















───────狼の瞳だった。