「あんたたち、いつか女の子に刺されるわよ。」
「大丈夫、学校では猫かぶってるから。」
そうラサっと答える二人に、いろんな意味で悲しくなった。
あーどこから育て方を間違えたんだろう…。
「姉ちゃんもさ、せっかく美人なんだから、アイドル追っかけるのやめて彼氏作れよ。」
「う…。」
啓斗の言葉に、ピクッと体が反応する。
「な、なんで知ってるの?!」
「いや、こないださー姉ちゃんの机の引き出し開けたら写真いっぱい出て来たからさ。」
「ちょっと!何勝手に開けてんのよ!」
「姉ちゃんもラブレター隠し持ってるんじゃないかと思って、悠斗と物色してた。」
「な!馬鹿!」
「姉ちゃんも意外とミーハーなんだな。」
「ち、ちがっ!リクは、そういうんじゃなくて…えっと、その…」

