「すみません」 そんな声が聞こえたのは階段事件(勝手に命名)から2~3日経った日のことだった。 家で作ってきたお弁当を食べていると、教室のドアが開いた。 昼休み巡回の先生かと思ったんだけど、それにしては幼くて。 「え、誰あれ」 「1年生じゃん?」 「かっこい~っ」 女子クラスだからね。 教室にいるクラスメートはみんな興味津々って声がそこかしこから聞こえた。