「はぁー……
中山と飲みに行くとロクなことない」
もはやあたしに支えられないと歩けないような蒼。
いつものことだが飲みすぎだ。
「大概戸崎さんのせいですよ」
中山さんはもう片方の腕を持ち上げ、肩に担いだ。
何だかんだ言って、蒼のことが大好きな中山さん。
口は悪いけど、その態度にはすごくそれが現れていて。
見ているだけで嬉しくなってしまうよ。
「旦那さん、想像以上の大物ですね」
みよちゃんは苦笑いの連発。
あぁ、これでみよちゃんもFから離れていくなと思った。
もしくは……
さらにFのファンになるか。
「みよちゃん、俺のことはどうでもいい。
でも、中山はいい奴だからさぁ……」
蒼がそう言って顔を上げた時……
蒼の目はある一点に止まった。



