ドキドキドキドキ……
ヤバい、心臓止まりそうだよ。
だけどようやく正気になってくるあたし。
あたし、夢を見ていたんだ。
初めてFのライブに行ったときの夢を。
あれから色々あって、あたしは碧……いや、蒼と暮らしている。
よく考えると嘘みたい。
でも現実なのだ。
「ごめんっ、変な夢見た」
あたしの言葉に、再びにこっと笑う蒼。
碧は決して見せない、優しい優しい笑み。
あたしはこの笑みが大好きだ。
「唯ちゃん、そんな夢見るならねぇ、俺でいっぱいにしちゃうよ?」
「え?」
「毎日俺の夢見られるように、俺で満たしてあげる」
朝だというのに、あたしは蒼に酔う。
わたあめみたいに甘くて柔らかくて。
だけど時に刺激的。
あたしは、蒼から離れられない。



