「初めてにしては、上出来だったな」
ライブを終えると、優弥は思いの外上機嫌だった。
それでも容赦なくライブの駄目出しをする。
疲れているっていうのに。
そして、
「お前らが頑張ったのは認めるが……
ガキで芋くせぇんだよな」
「はぁ!?」
思わず声を上げる。
優弥、何言ってんの?
指導の通り、優弥のマネをしてライブしたのに!
「じゃ、優弥もガキで芋くさいってことだよね」
思わずそう言うと、慎吾と賢一が笑いながら頷く。
でも、やっぱりそれが優弥の逆鱗に触れてしまったらしく。
優弥は般若の顔で俺たちを見た。