蒼に嫌われたくない。 でも、このまま悶々とするのも嫌だ。 だからあたしは口を開いていた。 「だって、蒼、あたしに興味なさそうだもん。 ……一年以上もしてないんだよ?」 蒼は少し驚いた顔であたしを見た。 そして、目を少し細めてあたしを見る。 優しい優しい顔。 でも、碧を思わせる少し色っぽい顔。 「ごめん、唯ちゃん。 俺、もう我慢出来ないや。 そんなこと言うとね……」 「?」 「今夜、ずっと離さないから」 あたしの体は発火中。 身も心も蒼に夢中。