そんなこんなで、やっと始まるバーベキュー。




「賢一、フランベしてよぉ!」




蒼が赤ワインを賢一に手渡す。




「任せろ!」




賢一は得意顔でワインを開けた。





……が、







「てめぇら、それは俺の高級ワインだ」




身を乗り出す鬼の優弥さん。




「たかがバーベキューに使うな」



「えー。優弥のケチ」



「金持ちのくせに、ケチ」




夕焼けの中、みんなの声が響いていた。






出会った頃から、色々なことが変わっていた。

でも、変わらないこともある。

仲間の絆、友情。

あたしは、そんなみんなが大好きだ。