「そういえば優弥、優弥のファンたちは?」
思い出したように蒼が聞く。
だけど、蒼の頭の中はそのことで埋められていたのだろう。
「飽きて帰ってった」
ぶっきらぼうに優弥さんは吐く。
そして、いつもの般若のような顔で蒼を睨んだ。
「てめぇら、いつも俺だけ残して消えやがって」
「慎吾も賢一もいないの?」
「当たり前だろ!!
ことの後始末は俺の仕事かよ」
「……ま、優弥がそんな趣味のいい服を着るから人が集まるんだけどね」
いつものように揉め始める二人。
あたしはそんな二人を見て、気付いたら笑っていた。
喧嘩するほど仲がいいとはこの二人のことだろう。
いつもお互い罵り合っているけど、蒼は優弥さんが本当に大好きで、優弥さんも蒼が大好き。
こんな友情が羨ましいなんて思った。



