優弥さんはあたしを見て笑った。
蒼のほんわりとした笑顔とはまた違う。
だけど、温かみのある笑顔だ。
こんな優弥さんのお見舞いだったが……
「えんちゃん。
久しぶりだね」
ベッドサイドに立っていた小野先生が静かに言う。
優弥さんはあたしから視線を逸らし、ゆっくり小野先生に移す。
そして、
「あぁ」
いつもの無愛想でぶっきらぼうな返事を返した。
なんだか落ち着かないあたし。
小野先生も優弥さんや蒼と同じバスケ部だったらしいけど……
昔、小野先生の彼女を優弥さんが横取りしたとか。
それを裏付けるように、決していい空気ではなかった。
何かピンと張った尖ったものを感じた。
小野先生、優弥さんと仲悪いんだ……



