危険なアイツと結婚生活







あたしの頬を、さらに大粒の涙が落ちた。

温かくてそして感動して。

もちろん嬉しくて。

あぁ、あたし、本当に蒼と結婚出来るんだと思った。





長かった……

長かったけど、これからはもっと長いよね。

ずっとずっと笑って幸せに暮らそうね。







「蒼、大好き!」




思わず蒼に手を伸ばしていた。

蒼はステージから身を乗り出し、あたしの手をぎゅっと掴む。

そして、ステージの上に引っ張り上げる。

身体がふわっとして、気付いたら眩しいスポットライトに照らされていて。

ステージの上って、こんなに明るいんだと思った。

明るくて、遠くのほうまで見えて。

注目を浴びて。




「俺、戸崎蒼は、大好きな唯ちゃんと結婚します」




誰もいないライブハウス。

だけど、みんなに祝福されているようだった。







最高に幸せだった。

この世で一番幸せだった。