「蒼」 艶さんが静かに戸崎さんを呼ぶ。 そんな艶さんと目が合って、ギクリとする。 俺、見てはいけないものを見てしまったよね。 艶さんはお客様で、戸崎さんは接客係。 俺の前ではそれだけの関係だったよな。 だから、戸崎さんが碧ってのは、トップシークレットなんだ。 「茶番も終わりだ」 艶さんは静かに言う。 「茶番? 優弥の存在が茶ば……」 戸崎さんは笑いながら後ろを振り返った。 そして、俺を見て固まった。